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アーティストとしての柴咲コウ

アーティストとしての柴咲コウ

シンガーとしてだけではなく、自ら作詞をも担当し、アーティストとしての実績をコンスタントに積み上げてきている柴咲コウちゃん。

情感豊かに語りかけてくるものから、日常のスケッチを鮮やかに切り取ったようなものまで、その作風の広さはもはや多くの人々の中に定着し、彼女の世界観に一層の磨きをかけています。

女優としては、自分とは別の人間になって演じるということをしている柴咲コウちゃんですが、自分の心の中にあるものまでも表現してしまうというのは実に多彩と言えます。

最新のアルバム「嬉々」では、特に彼女自身の身近に存在するささやかな愛や幸せ、不安といったものをテーマにしたものが多く、その歌詞をさらに彼女自身のしっとりとした歌声で、それぞれの歌詞に膨らみを持たせています。

本作において彼女の歌唱力の上達にも驚かされてしまいますが、それは歌詞が自身の言葉というリアルなモノであったからのことと思います。

女優の時とはまた違う存在感を持つ柴咲コウちゃん。CDデビューしてから5年足らずでこれだけ鮮明かつ独自の世界観を構築し、それを余すことなく表現できてしまう表現力は、アーティストと呼ばれるに当たって欠かすことのできないものを彼女はすでにてにしていると言える気がします。